ジブリ『君たちはどう生きるか』観るべき3つの理由【ネタバレなし】

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こんばんは、なつわです。こちらの湯では、2023年7月14日に公開された、スタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』を劇場で鑑賞し、

  • ジブリ好きなんだが観るべきか?
  • 子供も楽しめる?
  • どういうテイストなの?

といった点にフォーカスし、未視聴の方の不安な気持ちに対し、『本作は観るべきです!と言いたい3つの理由未視聴者の方が持つ3つの疑問について解説していきたいと思います。ネタバレは無いよう注意しますので、安心してご覧くださいませ。

『君たちはどう生きるか』を観るべき3つの理由

『君たちはどう生きるか』を観るべき理由①:ちゃんとジブリです

https://www.ghibli.jp/info/013702/

過去のジブリ作品を観てきた人にとって、このポスターとタイトルだけという思い切ったプロモーション(プロモーションをしないというプロモーション笑)に、身構えたり敬遠してしまったことと思います。

これって、今までのジブリ作品とは違う何かなのかな?

ほかでもなく私もそのような印象を持ち、公開直後は少々ためらってしまいました。

ですが、はじめに声を大にして言っておきます。

『本作は、ちゃんと“ジブリ”です。』

本作の良さを伝えるためにあえて言いますと、このポスターは本編とは全然違います。
いえ、もちろん本編に関係するイラストではあるのですが、(絵から受け取る印象は人それぞれだとは思いますが)この絵から皆さんが感じる印象と、本編の印象とでは全く違ったものになるはずです。

このポスターの絵から、何やら異質な印象を持ってしまった方は、まずはその先入観を捨ててみることをおすすめします。

そして、今まで自分が観てきたジブリ作品を思い出してください。きっと、あなたが大好きな作品がたくさんあるはずです。
いつも作品を観終わった後に感じる「あ~、やっぱりジブリって良いな」という気持ち。

本作も、確実にその感情を抱かせてくれるということを保証します。

このような不安な気持ちを抱いている時点で、あなたは宮崎駿監督作品のことが好きなはずです。

駿監督を信じてください。まずはこのことをお伝えさせていただきます。

ちなみに、本作は過去のジブリ作品のオマージュ(連想させるようなシーン)がふんだんに盛り込まれています。それを探すためだけでも、十分に観る価値のある作品だと思います。

ネタバレにならないよう作品名だけを羅列しますと、『天空の城ラピュタ』『風立ちぬ』『千と千尋の神隠し』『もののけ姫』『となりのトトロ』『風の谷のナウシカ』…とまだまだあります。正直ぜんぶ見つけられた気はしません。是非あなたの目で確かめてください(丸投げ!)。

『君たちはどう生きるか』を観るべき理由②:これが2023年最新の駿監督

前項の①でおおよそ結論は打ち出させていただいたのですが、それ以外にも着目してほしい点があります。

それは巨匠・宮崎駿の狂気ともいえる映像演出の凄さです。

作品の数を重ねるごとに駿監督の「乗り物や機械など無機物の表現」や「火や水など自然の表現」は唯一無二のものとなり、進化を続けているのですが、前作『風立ちぬ』から10年を経た今作は、確実にその放物線上にあり、さらにもう一段レベルが上がっていました

特に冒頭のシーンでは、今まで見たこともないような映像が繰り広げられ、「これが超最新版の駿監督か…」と拳に力が入ってしまいます。

ここで不安に思っていただきたくないのが、それは「変化」ではなく「進化」だという点です。

きちんと今までの作品・作風を継承しつつ、それでいて新しい表現にも挑戦しており、「こんなジブリ見てみたかった」と感じる方も多いことでしょう。

これで本当に引退!と公言する駿監督ですが、本当にこれで引退するの…?まだまだ第一線じゃないですか…と脱帽してしまうこと間違いなしです。

『君たちはどう生きるか』を観るべき理由③:心に残るストーリー

本作が素晴らしいのは「ジブリらしさ」「演出の凄さ」だけではありません。

その物語も、私が皆さんにお勧めしたい理由です。

これについてはネタバレの地雷を盛大に踏んでしまう危険が高いため、多くは語れませんが、見終わった後に大切な人に会いたくなる、または人生について見つめなおしたくなる、そんなストーリーに仕上がっていると思います。

登場人物の魅力も、「ちゃんとジブリ」「さすがジブリ」という感じで120%引き出されていますので、その点も安心していただいて大丈夫だと思います。

ストーリーについては「良かったです!」としか言えないのがもどかしいのですが、ご参考になるのであれば幸いでございます。

『君たちはどう生きるか』未視聴者の疑問

未視聴者の疑問①「どの年齢向けなの?」

さてここまで『君たちはどう生きるか』のおすすめするポイントを書いてきましたが、鑑賞をためらっている人が持つ疑問について、解消してみたいと思います。

はじめに皆さんが気になるのが、「本作はどの年齢向けなのか?」という点でしょう。

ジブリ作品には基本的に年齢制限がなく、どの年齢でも見ることができますが、もちろん『君たちはどう生きるか』も全年齢が対象となっています。

では次の疑問として、「子供が観ても楽しめるの?」という点ですが、ここは正直に言います。

私の考えは、「子供も楽しめるとは思うが、話はあまり分からないと思う」です。

これまで以上に説明を排した物語で、「そこは具体的に言わないけど察してください」といった要素がいくつか見られました。

これは駿監督自身、集大成としての作品ということもあり、説明よりも芸術性に集中して制作したかったのかな…と想像しました。

ただ、真意までは理解できなくとも、全体のストーリーとしては楽しめる内容になっているため、初見で「だめだこりゃ」となることはないと思います。
むしろ何度か繰り返し見て理解を深めるのも楽しみ方になりそうですね。

未視聴者の疑問②「変な話なの?」

これは…怒られそうですが…(笑)
やはりあのポスターさん、ちょっと不気味なんですよね…。鳥(アオサギ)であることは分かりますが、な、なんか口のあたりの様子がおかしいし…どんな話なのよ…

https://www.ghibli.jp/info/013702/

といった具合に、世界中のジブリファンが戸惑ったことと思います。

しかし冒頭でお伝えしたことと重なりますが、

「変な話ではありません!」

安心してください(もうこれしか言えない…)

以下に、過去のジブリ作品で「この作品が好きな人なら、見た方がいいですよ!」という情報を載せています。もちろんネタバレはありませんが、念のため、見たくない人はスルーしていただければと思います。

はい、ようこそいらっしゃいました。

いくつかありますが、最も『君たちはどう生きるか』をおすすめしたいのは、『天空の城ラピュタが好きな人』です。

次に、『風立ちぬ』『千と千尋の神隠し』といった感じでしょうか。もちろんこの3つに推し作品がない人でも、しっかり楽しむことはできます。参考情報の一つとしてください。

未視聴者の疑問③「予告編もないから不安じゃない…?」

先述のとおり、『君たちはどう生きるか』は、予告編などの一切の映像情報が公開されていません。
これはもちろん制作側(鈴木敏夫プロデューサー)の戦略なのですが、それは結果的に観客である私たちにとても良い効果をもたらしてくれています。

現代では、映画は公開前に特報、予告編、TVCMや特集番組など、さまざまな形で情報が発信され、劇場に足を運ぶ前に観客は作品の概要をおおよそ知ることができます

未知の部分として残されているのは、せいぜいラストの結末や途中の細かい演出などで、実は現代人は劇場の椅子に座る前に作品を半分以上、観終えてしまっているのかもしれません。

そんな私たちに、『“劇場という場所”で映画に“出会う”』という体験を思い出させてくれたのが、本作だったと思います。

どんな世界観なのか、どんなストーリーかもわからない。わかっているのは少々不気味な鳥のイラストのポスターだけ。
期待半分、不安半分で映画館の座席につく。

予告映像が終わり、スタジオジブリのいつものトトロのイラストが映し出される。不安はまだ拭えない。

しかし本編が始まった瞬間、不安は瞬く間にかき消され、かわりに期待が30倍に膨れ上がる。
ジェットコースターが走り出したようなドキドキ感、次から次へと圧倒される映像や演出が繰り広げられ、気が付けば物語の中に入り込んでいる。

予備知識ゼロで見る映画がこんなにも素晴らしい体験だったとは、それを改めて教えられた気分です。そしてそういった体験をしたことのない世代には、まったく新しい映画体験になっているはずでしょう。

というわけで、予告編がないことについては、単に「安心してください」というだけでなく、「予告編がない方が良かったと分かりますよ!」ということをお伝えしたいと思います。

まとめ

というわけで、改めてまとめますと、

『君たちはどう生きるか』を観てほしい理由は、

  1. 本作は“ちゃ~んとジブリ”してます
  2. 宮崎駿監督の究極進化系の映像を堪能できます
  3. 時々思い返したくなるような心に残る物語です

といったところです。

劇場に行くことをためらっているあなたの、判断材料の一つになっていれば嬉しく思います。

長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

当館では普段は、テレビアニメの情報や、アニメ好きのための情報などを発信しています。

よろしければまたお立ち寄りくださいね。
素敵な作品に出会い、あなたのアニメライフがさらに豊かになりますように。

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