【今月のPickUp制作会社】スタジオバインド【アニメ】

探求の湯

こんばんは、なつわです。

久々のこの企画♨!アニメ制作会社さんにスポットを当てた湯でございます。
日頃お世話になっているアニメ作品、その素晴らしい映像を作り上げてくださっているのが、ほかでもない「制作会社」さんです。

こちらの湯では、そんな制作会社を(“今月の!”と言いつつ不定期に)ピックアップして、その魅力に迫っていこうという内容になっております。

第二回目の今回は、アニメ好きの方々から注目を集めている制作会社である『スタジオバインド』さんを取り上げたいと思います。

それでは早速まいります、よろしくお付き合いくださいませ。

スタジオバインド 基本情報

それでは今回ご紹介するスタジオバインドさんについて、基本情報を整理してみましょう!

https://st-bind.jp/

社名

株式会社スタジオバインド(StudioBind Co., Ltd.)

本社所在地

東京都杉並区荻窪5-26-13

会社URL

スタジオバインド -アニメーション制作-
アニメーション制作会社スタジオバインドです。制作作品、会社情報などを掲載しています。

公式X(Twitter)

設立

2018年11月

資本金

5,000,000円

従業員数

未公表

関連会社

出資元:WHITE FOX、EGG FIRM

代表者

代表取締役 大友 寿也

社名の由来

社名の「バインド」は、人と人を結びつけるという意味の英単語「Bind」から来ています。代表の大友さんが、自身にとって大切なものは「人と人との絆」だと考えたことから名付けられたそうです。

アニメに限らず、良い人間関係は良い仕事に結びつくものですよね。

スタジオバインド 主要人物

代表取締役 大友 寿也

  • アニメ会社・ゴンゾを経て、同じく制作会社・エイトビットで『ナイツ&マジック』や『ヤマノススメ』(OVA、サードシーズン)などのアニメーションプロデューサーを務めた経歴をお持ちです。

スタジオバインド 制作作品

スタジオバインドさんは、アニメ企画制作会社・WHITE FOXと企画プロデュース会社・EGG FIRMの共同出資によって設立されたアニメ制作会社です。2018年設立で、まだ新しい会社といえますね。

設立の経緯は、「小説家になろう」で異世界転生ジャンルの草分け的存在ともいえる人気作『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』をアニメ化するにあたり、プロジェクトを継続的、長期的、計画的に進めていく体制を構築しよう!と動き出したことが出発点のようです。

言ってみれば、一つの作品のために会社が一つできてしまったわけですから、『無職』プロジェクトはそれほど同社の肝煎りなわけですね。

当然、その『無職』の作品クオリティは、目の肥えたアニメファンも唸るほどのものですから、会社設立は大成功だったと思います。

私がバインドさんに惹かれるのは、その『無職』だけにとどまらず、他の作品の制作においても神がかったクオリティを連発しているところです。

【制作】
 『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』(2021年冬〜)
 『お兄ちゃんはおしまい!』(2023年冬)
 『花は咲く、修羅の如く』(2025年冬)
 『瑠璃の宝石』(2025年予定)
 『MOVE TO THE FUTURE』(2020年・Webアニメ)

では、そんなバインドさんのこれまでの制作作品を振り返ってみましょう!

無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』(2021年冬〜)

まずは、スタジオバインドの文句無しの代名詞といえる『無職転生』です。

2021年から放送開始し、現在まで合計4クール(一期:2クール、二期:2クール。だいたい50話)が公開されています。

©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会

本作は、不慮の事故で命を落とした無職の引きこもり男が、剣と魔法の世界に転生し、人生を新たにやり直すという物語です。主人公・ルーデウスの赤ちゃん時代から青年期までが描かれる、いわるゆ大河作品となっています。

それゆえ、クリエイターの方からすれば、腰を据えてじっくり映像化していきたくなる作品でもあるのだと思います。実際、ルーデウスの機微とした成長や、僅かな心境の変化などが丁寧に表現されていて、観ている人がまるで自分が転生したかのようにリアリティを持って感じられる仕上がりになっています。

他にもバインドさんは本作で技術的にとんでもないことをやってくれてるんですが、たとえば、背景です。
作中では、とてもTVシリーズとは思えない緻密で繊細な背景画の数々が常時流れるため、物語の中へ思う存分没入することができます。

また、アニメのOP・ED映像というのは、毎話固定の映像が使用されるのが一般的だと思います。…しかし、『無職』は違います。数多くの話数において、描き下ろしの映像を作ってくれているのです。各話冒頭で、主人公たちが訪れた街の情景や、そこに住む人の日常などを丁寧に映してくれることで、世界観に引き込んでくれますよね。

そして忘れてはいけないのが…「言語」です。本作では魔神語や獣神語など、種族ごとに異なる言語をキャラクターたちが話すのですが、なんとこれが…適当じゃないんです。いやこれ、どうせ視聴者わからないし(こら)、適当にカタカナ並べて喋っても雰囲気出るじゃないですか(こら!)。
しかし敢えてこだわり、文型や単語など本物の言語として作り上げられているため、説得力が段違いなんですよね。

…とまぁ、挙げていけばキリがないのでこのあたりで辞めますが、とにかく尋常ではない作り込み方をする制作スタジオ。それが、スタジオバインドなのです。

TVアニメ『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』作品情報

【スタッフ】
原作:理不尽な孫の手(MFブックス/KADOKAWA刊)
キャラクター原案:シロタカ
原作企画:フロンティアワークス
監督・シリーズ構成:岡本 学
助監督:平野宏樹
キャラクターデザイン:杉山和隆/髙橋瑞紀
サブキャラクターデザイン:齊藤佳子
美術監督:三宅昌和
色彩設計:土居真紀子
撮影監督:頓所信二
編集:三嶋章紀
音響監督:明田川 仁
音響効果:上野 励
音楽:藤澤慶昌
テーマソングプロデュース・歌唱:大原ゆい子
プロデュース:EGG FIRM
制作:スタジオバインド

【キャスト】
ルーデウス:内山夕実 前世の男:杉田智和
ロキシー:小原好美 エリス:加隈亜衣  シルフィエット:茅野愛衣
ルイジェルド:浪川大輔 エリナリーゼ:田中理恵
ノルン:会沢紗弥 アイシャ:高田憂希
アリエル:上田麗奈 ルーク:興津和幸 ナナホシ:若山詩音

公式HP:https://mushokutensei.jp/

ちなみに、『無職転生』はこちらの記事でも取り上げています。よろしければ併せてご覧になってみてください。

お兄ちゃんはおしまい!』(2023年冬)

続いてご紹介するのは、スタジオバインドのTVアニメ二作目となる『お兄ちゃんはおしまい!』です。

©ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会

先ほどの『無職転生』から一転、現代日常モノの作品となるわけですが、ここでもバインドさんの丁寧な作品作りが光っています。

作品全体を通して淡いパステルカラーにまとめられた本作は、観ているだけで癒される優しい世界が広がっています。

また、登場キャラたちの所作一つ一つが細かく表現されていて、その作画の素晴らしさも話題になりました。『無職』との作風の違いの大きさから、スタジオバインドさんの表現の幅を示した作品ともいえますね。

TVアニメ『お兄ちゃんはおしまい!』作品情報

【スタッフ】
原作:ねことうふ(月刊ComicREX/一迅社刊)
監督:藤井慎吾
シリーズ構成:横手美智子
キャラクターデザイン:今村亮
音楽:阿知波大輔・桶狭間ありさ
プロデュース:EGG FIRM
制作:スタジオバインド

【キャスト】
緒山まひろ:高野麻里佳
緒山みはり:石原夏織
穂月かえで:金元寿子
穂月もみじ:津田美波

公式HP:https://onimai.jp/

花は咲く、修羅の如く』(2025年冬)

次にご紹介するのは、先日放送が終了となり第二期が待ち望まれている『花は咲く、修羅の如く』です。

©武田綾乃・むっしゅ/集英社・すももが丘高校放送部

高校の放送部を舞台にした青春部活モノの作品で、『響け!ユーフォニアム』で知られる武田綾乃さんが原作者です。ここでも、丁寧で安定感のある作画と、見どころを押さえた演出で素晴らしい作品でした。特に、朗読シーンで一気に空気が変わる様子が強く記憶に残っています。

TVアニメ『花は咲く、修羅の如く』作品情報

【スタッフ】
原作:武田綾乃・むっしゅ(集英社「ウルトラジャンプ」連載)
監督:宇和野歩
シリーズ構成:筆安一幸
キャラクターデザイン:相音光
総作画監督:相音光・嶋田聡史
美術監督:山口忍・白井加奈子
色彩設計:中野尚美
プロップデザイン:反田誠二
撮影監督:棚田耕平
編集:齋藤朱里
音響監督:濱野高年
音楽:横山克

【キャスト】
春山花奈:藤寺美徳
薄頼瑞希:島袋美由利
夏江杏:和泉風花
冬賀萩大:千葉翔也
秋山松雪:山下誠一郎
整井良子:安野希世乃
箱山瀬太郎:坂泰斗
吉祥寺博美:遊佐浩二
西園寺修羅:日笠陽子

公式HP:https://hanashura-anime.com/

瑠璃の宝石』(2025年予定)

次にご紹介するのは、2025年に放送が予定されている『瑠璃の宝石』です。

©2025 渋谷圭一郎/KADOKAWA/「瑠璃の宝石」製作委員会

先日PVが公開され、作画の良さに早くも名作の期待が高まっている作品です。デフォルメ気味のキャラデザであることに加え、制作陣がほとんど『お兄ちゃんはおしまい!(おにまい)』と同じということもあり、癒し全開の良作になること間違いなしでしょう。

TVアニメ『瑠璃の宝石』作品情報

【スタッフ】
原作:渋谷 圭一郎 (HARTA COMIX/KADOKAWA 刊)
監督:藤井 慎吾
シリーズ構成:横手 美智子
キャラクターデザイン:藤井 茉由
音響監督:吉田 光平
音楽:阿知波 大輔/柳川 和樹
プロデュース:EGG FIRM
アニメーション制作:スタジオバインド

【キャスト】
谷川 瑠璃:根本 京里
荒砥 凪:瀬戸 麻沙美
伊万里 曜子:宮本 侑芽
瀬戸 硝子:林 咲紀
笠丸 葵:山田 美鈴

公式HP:https://rurinohouseki.com/

MOVE TO THE FUTURE』(2020年・Webアニメ)

最後に一つ、スタジオバインドさんのWeb公開アニメをご紹介します。

アート引越センター特設サイト:https://www.the0123.com/anime/

こちらは企業向け作品で、アート引越センターの未来の姿をイメージして作られたストーリーです。キャストは花澤香菜さんと石田彰さんということで、それだけでも見る価値があると思いますが、ほっと心の温まるラストも用意されていますので気になる方は観てみてください。

まとめ

ひとつの作品のために立ち上げられた会社であるスタジオバインドさんは、そのクリエイター魂を他作品にもいかんなく発揮し、良作を生み出し続けています。

まだ歴史の浅い制作会社さんですが、だからこそ、今後も目が離せない会社になりますね!

これからもバインドさんの作品を楽しみにしたいと思います。

長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからも素敵なアニメの世界に、ゆっくりと浸かっていってくださいね。

それでは、次の湯でお会いしましょう。

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